北谷町平和祈念祭とは
去る戦争により多くの町民(当時は村民)が命を失うとともに家屋や田畑などの財産もことごとく破壊され、また、終戦時には町の全域が米軍に占領され、かろうじて生き延びた町民も自らの土地に帰ることが許されませんでした。
1946年10月22日、米軍から町内の一部に居住が許され、ゼロからの戦後復興が始まりました。
北谷町ではこの大事な記念の日を「北谷町民平和の日」とし、同日から10月末日までの10日間を「平和推進旬間」として毎年「平和祈念祭」を開催しています。
北谷町長 渡久地 政志
ご挨拶
令和4年10月22日
北谷町長 渡久地 政志
【マンガでわかる北谷町民平和の日】
平和のメッセージ
「沖縄復帰と日本国憲法について教えて!」
髙良 沙哉(たから さちか) 氏
(沖縄大学人文学部福祉文化学科教授)
ありんくりん
(よしもと沖縄芸人)
講師紹介
髙良 沙哉
沖縄大学人文学部福祉文化学科 教授、1979年那覇市生まれ北九州市立大学大学院社会システム研究科修了博士(学術)専門 ジェンダー憲法学
「復帰50周年特別企画」
真喜屋 力 氏
(沖縄アーカイブ研究所)
亀谷 長久 氏
(前北谷町議会議長)
報告会 発表者
北谷高校 糸村 緋麗
北谷高校 上間 瑛叶
北谷高校 米須 音生
北谷中学校 當山 朝海
北谷中学校 久場 胡花
北谷中学校 シンプソン ライリー朱音
桑江中学校 松井 瞭典
桑江中学校 与那嶺 音羽
桑江中学校 奥原 拓大
北谷町立図書館 読み聞かせサークル「ナルカ」の大型紙芝居
北谷町長 渡久地 政志
ご挨拶
北谷町では「平和であることがまちづくりの原点である」との考えの下、ふるさとへ帰ることが許された10月22日を「北谷町民平和の日」として条例を制定するとともに、同日から同月末日までを「平和推進旬間」として規則を定め、期間中に「平和祈念祭」を開催しております。
今年は「沖縄戦後77年」、「本土復帰50周年」を迎えます。先の大戦では多くの町民が生命と財産を失い、その上、終戦時には町の全域が米軍に占領されたことから、かろうじて生き延びた町民は生まれ育った土地での生活を続けることすら許されませんでした。
終戦の翌年の1946年(昭和21年)10月22日に、町内の一部に居住が許されたことで、焦土と化した故郷の復興に初めて着手いたしました。 町民は貧しい暮らしの中、家屋の建設、耕作地の開墾などの重労働に耐えながら、懸命に働き、町の復興を成し遂げております。
いま私たちが、平和で豊かな暮らしを享受していることは、先達の苦難と奮闘の歴史を経て、現在の発展へと繋がっているものであります。 その礎を築いていただきました先達への感謝の念を胸にきざみ、これまで築き上げてきた繁栄を、次の世代に継承することはもちろん、命の尊さや平和の大切さを語り継いで行くことが、私たちの重要な責務であると考えております。
すべての町民が、世界平和への願いを込めた「北谷町民平和の日」と「北谷町非核宣言」を尊重し、戦争の実相を正しく把握するとともに、平和思想の普及・啓発と、平和の尊さ、命の大切さを、親から子、子から孫へと継承していかなければならないと考えております。
今年度の「平和祈念祭」は、「北谷町民平和の日」を様々なコンテンツで紹介し、平和について考える機会を創出してまいります。
戦争体験を風化させることなく次世代に正しく継承し、「戦後100年を見据え 平和で誇りの持てる“ちゃたん”」を目指して、改めて平和であることの意義を考える機会としていただければ幸いに存じます。
令和4年10月22日
北谷町長 渡久地 政志